巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

人生,二度目の入院(6)高額療養費の自己負担限度額について,75歳以上についても

 1か月の医療費の自己負担額が一定限度(自己負担限度額)を超えた場合,超えた部分について,申請すれば後から高額療養費として給付されます。

 事前の申請を行い,保険者(協会けんぽ,組合健保,国民健康保険組合,お問合せも各窓口で))から発行される限度額適用認定証を医療機関の窓口に提示すると,支払いは自己負担限度額までとなります。

 なお,同一世帯で,1か月に21,000円以上の自己負担額が複数ある場合は,世帯合算して自己負担限度額が計算されることになります。

  自己負担限度額は,標準報酬月額(低所得者も)と年齢(70歳未満,70歳~74歳)により異なります。

 以下のHPで,ご自身の自己負担限度額をご確認下さい。

高額な医療費を支払ったとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会 (kyoukaikenpo.or.jp)

  なお,75歳以上の後期高齢者については,保険者が後期高齢者医療広域連合に自動的に移行しますが,自己負担限度額は,70歳~74歳と同様になります。

高額療養費制度の対象となる医療費,ならない医療費

<なる>健康保険が適用された,つまり,3割負担ですんだ医療費

<ならない>差額ベッド代,その他の諸費用や自由診療の医療費

 

【参考】

 要介護・要支援の認定を受けると,それぞれ居宅サービスの利用について,月額の支給限度基準額が決まります。利用者は原則費用(食糧費・住居費等を除く)の1割を負担(所得により,2割・3割負担あり)します。支給限度基準額を超えた分は,全額自己負担となります。ただし,介護保険の自己負担額が一定額を超えると,超えた金額が高額介護サービス費として後から払戻しを受けることができます。

 また,同じ医療保険制度に加入している世帯員の医療保険介護保険の自己負担額の年間合計額(8月1日~翌年7月31日までの1年間)が自己負担限度額を超える場合は,超えた額が負担額の比率に応じて,介護保険からは高額医療合算介護サービス費として支給されます。

 

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>

 

明年もよろしくお願い申し上げます。

 

人生,二度目の入院(5)あるとすれば「学び」はここ?

会話とはそれほど難しいものでしょうか?

あいさつなら,可能でしょうか?

 

 コミュニケーション能力という言葉が出現してから,久しい。「能力」として身に付けようとすることが,反って,その能力そのものを阻害することになってしまいそう。

 

 視覚障がいの方が駅のホームから転落して死亡したとのニュースが先日もありました。ホームドアの設置が予定されていた駅であったと。転落事故について調べると,2010年(平成22年)からの統計しかありませんでした。そして,議論はハード面での解決を目指すもののようでした。

 白杖を持っていらっしゃる方にお声掛けすることや,視覚障がい者が自ら声を上げることで危険を回避することは,一緒に社会生活を営む上で当然のこと,あいさつのようなものだと私は思います。

 

 以前,新宿西口で,白杖を持った婦人が歩道から車道に突き進んでいくのを,2・3人が止めに入って歩道へ戻した。そこはちょうど私が歩いている目の前だった。どこへ行きたいのですかと聞くと,南口で友人に会うということだった。デパートを通るその通路は学生時代にはよく使ったが最近は通ったことがなかった。急いではいないので,一緒に行きましょうと言って,南口まで行った。

 

 点字ブロックやホームドアの設置,盲導犬で終わるのではなく,悲しい事故が起きないように一緒に安全な社会生活を送りたいものです。

 

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人生,二度目の入院(4)あるとすれば「学び」はここ?

  全身麻酔の所為か,身体がだるく,それがとても不快だった。また,傷口などの痛みより,右肩に強い違和感を覚え,ストレッチを繰り返した。

 私がいるのは,9階の南側に向いた4人部屋で左奥。右奥の方は退院した直後に私が入室したことが後でわかった。

 

入院第2日目

 それにしても,静かだ。消化器外科の術後の病室だから,コロナで面会ができないから。

 尿カテーテルがとれて,歩いて洗面台やトイレを利用した。同じ病室の左手前の方とは,すれ違ったときに挨拶をした。右手前の方は,術後の状態が芳しくないようで,常にカーテンが。

 フロアを歩いてみた。ある個室の前では,テレビの音がした。ある病室では患者と看護師との会話は聞こえた。談話室に3人ほどいたが,患者同士の会話はなかった。

 

 私は十数年前,埼玉県の日光街道が通る煎餅で有名な街の市立病院に,蜂窩織炎で2週間ほど入院した。整形外科の6人部屋であった。期間が長かったからか,同室者といろいろ話をしたような記憶が……。

 

 それ以前に,知人が骨折して整形外科に入院し,お見舞いに行ったときには6人部屋の中で,まず同室者の皆さんに紹介されてから,病室に入ったような。知人と話をしている最中に,同室者同士の会話が途切れることがなかったような記憶が……。

 

 それらの会話のほとんどは,他愛もないことかもしれない。極論すれば,どうでもいい話。

 その様子を仕事上の先輩に話すと,その先輩は私に

「どうでもいい話ができない人に,大切な話はできないもんだよ」

と言った。

 私はそのことばの意味を大切にして仕事に励んだ。

 

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人生,二度目の入院(3)「学び」がなく,申し訳ありません🙇

 手術が終わったのであろう,ベッドの上の私は移動していて,エレベータに乗った。気がついたら病室の入口で,そこから入って……。

 妻の声で目が覚めた。これが入っていたってと,今は見ることがないフィルムを入れるケースに入った「胆石」を見せてくれた,「珍しい」色と形と付け加えながら。

 初めて見る私には,何が珍しいのかわからなかったが,それを確かめることができなかった。

 そして,靴はここに,これはここ……,ウンと言ったような。

 気がつくと,看護師が何かをしている,そんなことが何度かあったような。

持ってきたよ,という妻の声で目が覚めた。入院に必要な物品を我が家から持ってきたようだ。

 少しは居れるけど,コロナだから原則面会できない,病室に入れるのは入退院時だけということだった。

 私の胆石が「珍しい」ことについて,尋ねた。執刀医から聞いたことをまとめると,次のとおり。

 まず形がしっかりしていること,また形があっても色が褐色っぽくない。石を取り出したとき,スタッフから歓声が起こった。それを聞いた何人かの医師が,現物が見たいといってやって来たほど。

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コロナで疲弊した方(法人も)を救済するための経済対策は誰のため?

 

 数兆円から数十兆円が補正予算予備費に盛り込まれると,コロナ対策により影響を受けた事業主のための経済対策の本気度は高いようにも見えます。

 

ところが,持続化給付金・家賃支援給付金・休業要請協力金で,事業主に届くのは数十万円から百万円単位の額。それも申請しなければ給付されません。それらの給付金は,残念ながら,本来の利益には遠く及ばないのが実情です。

そうだとすれば,遅かれ早かれ事業からの撤退や倒産,閉店が生じ,そこで働いていた方もその職を失うことに。

 

一方,「Go to」に象徴されるキャンペーンの受託会社には『億』単位の契約金が支払われています。その額は,減益・減収を補うものとは言えないまでも,本来,それがなくても倒産の憂き目に遭うことがない規模の法人です。

 

結局,いつまで続くかわからないコロナ蔓延中,そしてその後には,資本力のない事業主が淘汰され,そうでない事業主だけが生き残ることになるでしょう。

 

『付記』

 12月28日から1月11日まで,Go toトラベルが全国的に一時停止に。そして,キャンセルには料金の35%から50%の補助に。

 原資は,税金か国債発行で得たお金!

 

 年末年始はいつも予約で一杯だから,Go toトラベル目当てのお客がキャンセルしてもすぐに埋まるのかもしれません。もし,そこに50%の補助が加わることになれば?

 下衆の勘繰りに過ぎなければいいのですが!

【補】

50%の補助は,旅行会社を通しての予約の場合,旅行会社と宿との折半(割合は不明)だそうです。

 

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(ちょっと一休み・コロナに隠れた)75歳以上の医療費負担は高齢者のみの問題?(2)明日は我が身か!

【続き】

この問題は,後期高齢者だけの問題のように思われるかもしれませんが,実はそうではありません。その点を指摘します。

*税務の所得額の捕捉の問題については,触れません。

その1

 当然,後者より前者の方の対象者が多いのですが,この「当然」が問題なのです。対象者は,前者は約520万人(上位20%),後者は約200万人(同31%)です(厚労省)。

 この%の分母の数は不明なのですが,170万円と240万円の間に少なくとも320万人がいます。その方々は月14万余円~20万円で暮らしているという現実です。固定費等を考慮すると,その生活はよく言えば「慎ましい」,悪く言えば「貧しい」ものでしょう。

 

その2

 今問題となっている後期高齢者,いわゆる団塊の世代とはどのような方だったか?敗戦後の昭和20年代に生まれ,おそらく物心がついたころの記憶の一つに「空腹」が多くの方にあったことでしょう。学校の教育環境は悪く,最後の集団就職の年代,大学には学生運動の嵐が……。バブル崩壊までの高度経済成長の最後の担い手だった方々です。

 そのような方の医療費を,若い世代の健康保険料の増加を抑制するため,国の財政圧迫を回避するために,年金以外に所得がないと思われる方の医療費負担を1割から2割に変更することに賛成できません。税金を近づく選挙のために補助金・支援金等の名目で給付するよりも,老後の生活における経済的不安を少しでも軽減することこそ,経済が回ることになると考えます。

 

その3

 後期高齢者の医療費負担を2割にすることは,一見,受益者負担として理にかなっているようです。

 しかしながら,年金以外に収入がない後期高齢者の自己負担が重くなることは,医療機関での診療・通院を抑制することになることは明らかです。それは,重病になってから,医療機関を受診することになり,高い医療点数にならざるを得ません。したがって,2割になったとしても,後期高齢者医療制度の拠出金等による支援は,今以上に必要になることはあっても,支援を抑えることにはならないでしょう。そして,「貧しい」後期高齢者は,いっそう貧しくなってしまうのです。

 

その4

 今日(こんにち),このような負担増の話題には事欠かないのが実情です。その理由は,医療保険を含む社会保険制度が,高い経済成長を大前提に構築されたものだからです。その大前提が崩れてから久しいにも拘わらず,「自助」「共助」云々とのたまう方もいらっしゃいますが,時代錯誤も甚だしいとしか言いようがありません。今は,誰かが倒れてしまったら共倒れになる時代です。それこそ,「公助」が必要な時代なのです。

 バブル崩壊後に,どの政治家?も手を付けず,手を拱いて見過ごされてきた『大前提』がこのまま見過ごされてしまっていいものでしょうか。

 ここで話題としているのは後期高齢者の医療費負担増で,その目的は「若い世代の負担を軽減するため」でした。しかしながら,

「若い世代」の方々も,やがては「後期高齢者」になり,

同じ目的のために負担増を求められる

ことになることでしょう。そして,その時の年金額は現在に比べ実質的に目減りしている可能性も。いや,このままでは年金制度自体が崩壊?している可能性も。

 

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(ちょっと一休み・コロナに隠れた)75歳以上の医療費負担は後期高齢者のみの問題?(1)明日は我が身か!

本末転倒【付録】からスタート *こんな構成は最後にしたいのですが……。

 12月9日夜?年収200万円以上の方が2割負担となるとの報道がありました。試算によりますと,上位30%にあたる370万人が該当するようです。   

 つまり,70%,1270万人が年収200万円未満ということです。1270万人の後期高齢者がひと月16万6666円未満で生活することに,何ら問題を見い出すことのない政治・報道に,愕然とします。

 

【本題】

原則75歳になるとすべての方が,後期高齢者医療制度に自動的に移行します。その運営主体は都道府県単位の後期高齢者医療広域連合です。なお,1815万人の後期高齢者のうち,7%の方が3割負担(年収383万円以上)。

 現在,後期高齢者の医療費負担は,1割です。そして,現役世代の健康保険料がここ10年で10万円の負担増(労使折半なので実質5万円)になっています。そのお金は拠出金という名目で,その約6割が後期高齢者医療制度を支えるために使われています。つまり,後期高齢者の医療を支えているのは,現役世代という構図です。

 また,これとは別に黒字だった健康保険組合の収益が悪化して4割が赤字に,解散する組合も増加。解散すると「協会けんぽ全国健康保険協会)」に加入することになりますが,「協会けんぽ」も経営が苦しく,税金など国庫から支援していますが,その額が年々増加。それがまた,国の財政悪化に。

 そこで,現役世代の負担軽減を目的として,団塊の世代?が後期高齢者に該当し始める2022年10月から,一定の年間所得がある75歳以上の後期高齢者の医療費負担を現行の1割から2割に。2割を負担する年間の所得額(単身世帯で年金収入のみ)の分岐点を,170万円以上にするのか,240万円以上にするのか,という問題です。

(2)に続く

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人生,二度目の入院(2)「学び」がなく,申し訳ありません🙇

 私は,自宅のすぐそばにあって,9月に逆流性食道炎と診断した病院に搬送された。当直医は,上腹部のエコーをした後,痛みを解消すべく,点滴をした。私の症状から,病名に疑問を持ったようだったが,そこではすぐに必要な検査ができないため,場合によっては手術が必要かもしれないと思い,新たに検査かつ手術が可能な病院を探し始め,そこへ転送する手はずを整えた。そのころになって,ようやく私は激痛から解放されてきた。

 転送先は,市立病院だった。私は,ER(救急外来)で必要な検査を受け,急性胆嚢炎という病名を告げられ,手術を勧められた。胆石が悪さをしていたのである。

 

 2年前から人間ドックで,胆石が見つかっていた。そのことは最初に受診(A医師)した9月にも話した。しかしながら,生かされなかった。逆流性食道炎に効果が認められる薬を服用しながら,同様の発症があることを,二度目の受診(初診とは別のB医師で,A医師をA教授と呼んだ)の際にも告げたにも拘わらず,見過ごされてしまった。

 

 手術の説明を受けるとともに,今スタッフが揃っているのですぐに手術ができ,順調なら月曜日には退院できるということだった。私はいつやってくる激痛から短期間に解放されるなら受けようと決めた。妻に同意を求めると,即,頷いた。すぐに話はまとまり,その手続等をした。

 腹腔鏡下胆嚢摘出術で,切ったりするものではないとはいえ,多少不安を覚えたものの,あれこれ考える暇もなく,ストレッチャーでオペ室へ。担当スタッフと挨拶を交わし,手術台に移され,無影灯の下に。音楽の話をしたが……。

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(ちょっと寄り道)Gotoキャンペーン!その最中(さなか)に起こっていることは?

11月18日記述。入院する前々日に書いて,土曜日にアップしようとしてものです。今なら,まだ時期を逸していないかなと思いまして,敢えて……。

 

 行政(国及び多くの都道府県)の「withコロナ」「コロナ禍」での方策は,かつて叫ばれた『医療崩壊回避』ではないように思うのは私だけだろうか?

 

コロナ対策のGotoキャンペーンは,7月下旬から始まった。その後に,第二波の兆候が表れ,8月にピークが訪れた。

第一波と第二波の間に行なわれたことを思い出すと……。

 

経済活動停止の影響が多くの業種に出たことの反省として,特に,観光業や飲食業にカンフル剤の必要性が政治・行政から叫ばれた。持続化給付金や家賃支援給付金が「焼け石に水」だったことからすれば,当然かもしれなかった。

また,マスクや消毒薬や感染用防護服の不足状態からの解放。関連して,医療従事者に感謝する報道がマスコミに溢れた。

 

しかしながら,ほとんどが感謝だけに終わってしまった。何度も波が押し寄せるという感染症の専門家?の指摘がありながら,無症状や軽症者のために自宅やホテルを利用できるようにはなったが,医療崩壊を防ぐための方策は採られなかった。大病院であっても,収支や人員を無視して医療体制を変えることなどできない。限りある人員や施設をやりくりして,少々増床するのがやっとである。

コロナに対する不安感は,医療崩壊回避でなく検査体制の充実に向かってしまった。第一波で医療崩壊を起こさないために,検査数を減らしているのでは?という疑念が生じていたからかも。

それでも,第二波は比較的症状が軽く,重症化しにくい?と言われる高齢者でない方々の感染で,ピークを超えることができた。それは,単に運が良かったにすぎなかった。そして,『医療崩壊回避』は忘れ去られてしまうのである。

 

第三波にさしかかっていると言われる現在,重病者に対応できる医療体制が以前とさほど変わっていないにも拘らず,重病化しやすい高齢の罹患者が増加している。

第一波と大差ない医療体制でありながら,医療崩壊を回避するための方策は出されないままである。そして,Gotoトラベルはコロナの地方拡散を招くとともに,地域内での蔓延をもたらし,脆弱な地方の医療体制の崩壊を招くであろうことが明らかである。

にも拘わらず,経済を回す?ためにGotoを推進している。もし,withコロナを標榜するのであれば,医療崩壊回避と経済政策を同時に展開しなければならないはずである。少なくとも経済を回す?方を抑制しなければならない。

それをしないためには,個々人に感染防止対策を呼び掛けて,行政のアリバイ作りをして,結局感染者に責任を押し付けるしかないのである。

しかしながら,このやり方は,失敗に終わるであろう。なぜなら,(今ではマスコミも触れない)感染経路不明者率が第一波・第二波の比ではないからである。その結果は,真の意味で【withコロナ】の到来である。そして,それは安全かつ長期の免疫力をもったワクチンが開発され,日本国民だけでなく,全世界の人々に接種されるまで続くであろう。

 

<蛇足>

行政はなぜ経済を回す方策に邁進しようとするのか?

その理由は,一年以内に迫った衆院選挙のためであるという指摘がある。医療崩壊を回避しても票を獲得できないが,経済を回す?ことができれば票を獲得できる。もしその指摘が真実だとすれば……。

 

これは本日12月2日朝に知ったことですが,通販の送料にもコロナ対策?として補助金が給付され,無料になっているとのことです。残念ながら,<蛇足>を裏付けるものの一つかも。

 

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人生,二度目の入院(1)「学び」がなく,申し訳ありません🙇

お休みして申し訳ありませんでした。以下はその事情です。

 2020年11月20日の夜,目が覚めた。時計を見ると,21日になって30分が過ぎた頃でした。いつもと同じようにお腹が張った感じ。また来るかもと思いながら,最近はそれほどの激痛もなく,2時間ほどで治まり,また眠ることができるだろうと。

 病院で処方された薬を飲んだ。いつものように上腹部に痛みが徐々にやってきた。やがてそれは,これまで体験した最大級並みの激痛に達した。すでに,全身汗だくに。

 薬を飲んだから,それもやがて治まるだろうと思っていたが,激痛は治まるどころか,未知の領域にまで達しそうな勢いである。

 隣で眠っていた妻も異様な気配を察して,「大丈夫?」と声を掛けてくれた。私は「大丈夫でない,もう治まってもいい時間なのに治まらない」と。

 「救急車呼ぶ?」との質問に「その方がいいかも!」と答えるのが精一杯だった。

 以前,激痛の時に,119番に電話をする直前までを経験していたので,妻はすぐに電話をした。その電話のやり取りが夢現(ゆめうつつ)に耳に入って来た。

 いつの間にか,救急車のサイレンの音が我が家に近づいて来るのが聞こえたような気がした。

 妻が私に「来たよ,行こう。これを着て。」と声を掛けた。それに促されるままに,何かを羽織って,運動靴を履いて自分の足で救急車に乗り込んだ。この間も私は激痛に耐えていた。

 

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農家の出は「売り物」(2)? 農家の歴史(昭和~)

天候に左右されるのは,どのような作物を作っていようとも,農家の宿命でず。

稲作に機械が導入されてからは,その部分の労働からは解放されることになりましたが,本来農業自体が人手を要するものであり,生活様式の変化や農業機械の導入等により,現金が必要になり,長時間労働だけでなく,出稼ぎまで。

始めのころは農閑期だけだったはずがやがて通年になる農家も。

高度経済成長?は,その結果として農家の主要な労働力を奪うことになりました。

自営業者が建設作業員や工場労働者になるのですから,そのたいへんさは想像に難くありません。生活が別々になれば,お互いを気遣うことも薄れることも。

農家はその内から瓦解することもあったようです。

 別の角度から眺めると,第二次世界大戦後の食糧不足を乗り切るには農家の存在が不可欠でした。戦前からあった食糧管理制度を改変して農家を助成?し,同時に,農家の多くは選挙の集票マシーンとなりました。前者を「御恩」,後者を「奉公」ということもできそうです。こうして,政治と農家との癒着が始まり,時を経て,それはさらに強固になっていきました。

 やがて,コメ余りが進んで食糧管理制度が不要な段階にあったにも拘わらず,それが維持され,この制度は改正されながらも戦後50年以上も生き続けました。廃止後も,補助金助成金という形に名を変えて,政治と農家の癒着は続いていたようです。

<これからは私の勝手な推測ですが……>

補助金助成金は農協に委託・再委託されて,各農家にバラ撒くのに際し,手数料等の名目でまた多額の金銭を懐に入れることができましたが,農家へのそれらバラマキがなくなって,農協の力は衰え,現在の合併に繋がることに。

委託・再委託の構図は,今のコロナ対策におけるものと同一です。

 今日の農家はどんな情況なんでしょうか?

農地を借りて稲作を進める農業法人?などもあるようですが,それも補助金等が一定規模の稲作農家のみに支給されることに対する方便に過ぎないとすれば……。

昔?どなたかが

「農家をダメにしたのは,補助金だ」

「農家をダメにしたのは,農協だ」

とおっしゃったことを思い出しました。

 このような半世紀余りの歴史を有する農家,その出自を売りものにする感性に

「品のなさ」

を禁じえないのは,私だけでしょうか?

 

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農家の出は「売り物」(1)? 勲章を持った方を,わずかながら目にすることも!

私の出身は,秋田県です。農家の出ではありませんが……。

父の実家は農家でした。以下は,その話です。

<父の兄(私にとっては伯父)が後を継ぎ,その後,その長男が後を継ぎました。

しかしながら,今は実質的には農家ではありません。それは,年齢等によることと,後継者がいないからです。

私が知る限り,かつて機械化される前の農業の労働は,過酷でした。農繁期には人手が足りず,一族である分家した親戚が手伝いにきたように思います。

その地区のお年寄りは,特にお婆さんは皆一様に腰が曲がっていました。>

 

現在私が住んでいる地域は,かつて農業の盛んな地域だったので,そんな方を見かけることがあります。

私は,それを

勲章を持った人

と称しています。

また,炭焼きの労働に従事した方も,同じような勲章を持っていることを,後に知りました。

すべて過酷な労働に長時間従事した結果です。

そのような勲章をお持ちの方も少なくなってしまいました。

  

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変が,変でなくなりそうな語用の誤用?

<「馬から落馬」式だけではない誤用の例>

お店の入口に,

「入店には事前予約が必要です」

➡  ~ 予約が必要です

 <そうではない例>

「(メールで,~して頂くのは)可能でしたでしょうか」

                ➡ 可能でしょうか

 

「(~して)頂いてよろしかったでしょうか」

➡(~して)頂けませんか 

      頂いてよろしいでしょうか

 

<『方(ほう)』って何?>

被災者がTVのインタビューに応えて,

「ひとまず安心の方,させてもらっています」

 電車の車内放送で,

「警報の方,確認できましたので,運転の方,再開致します」

方(ほう)には,分野・部門を漠然と指す,また,指し示すものをあいまいにするために使うとい語用も(デジタル大辞泉

 <大人の責任の例>

幼い子供たちの集団が食後の挨拶に,みんなで

「おいしいでした」

➡ ごちそうさまでした

 

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素朴な疑問「%の不思議」(2)

 どこかの大統領が大方の世論調査結果をひっくり返して,当選したのは4年前でした。当選した方は「フェイクニュース」なる言葉で,その国のマスコミを揶揄していました。

 その調査数が気になりましたが,その数はわからないままに……。

 わが国でも,世論調査が行われ,最近発足した内閣の支持率は,60%,70%とも……。

 しかしながら,その調査数は1,500に満たない程度の回答者からの結果です。その数字は,統計学に基づき,科学的根拠を有しているとはいえ,信頼していいものでしょうか?

 例えば,1000人のうち600人が支持し,400人がそうでないと言えば聞こえはいいのですが,1000万人のうち600万人が支持し,400万人がそうでないというと,印象が変わってしまうのは私だけでしょうか?

 上記に対し,こんな%の使い方もあるようです。それは,我が国の小選挙区制度では,国会において,ある政党の全国での得票率は40%に満たないにも拘わらず,議席は70%近くを占めているとの指摘があります。この数字の妙に,私は変な親近感を覚えてしまいました。

 

後者の例えは,あまりよくありませんでしたが,ここでは純粋?に

「%」に潜んでいる『虚』に惑わされる危険があることを,

「%」を目にしたとき,耳にしたときに,

思い出しましょう。なお,マイナンバーカードの取得数は忘れてしまいましたが,取得率は20%に満たないという「%」には,残念ながら?疑問を挟む余地はなさそうです。

 

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素朴な疑問「%の不思議」(1)

「パーセント」って,数字の魔術?人間の感覚を麻痺させる?と思うのは私だけでしょうか?

 今話題の新型コロナ。死亡率=死亡症例数/感染症例数✖100

 日本では低く,0.1%です。ある国では,感染症例数を重症者に限っているため,死亡率が10%にも。分母により,パーセントの数値は大きく変化することが解ります。

 そこで,1%について,分母を変えてみましょう。

 100人なら1人,1000人なら10人,1万人なら100人・・・

 1億人なら100万人に。

 10%について,同様に。

 100人なら10人,1000人なら100人,1万人1000人・・・

 1億人なら1000万人に。

 にも拘らず,私はいつごろまでか,1%や10%では,それほどでもと思っていました。しかしながら,ある時それが100万や1000万になることに思い至るようになって,愕然としました。例では「人」でしたが,もちろん金銭に置き換えることもできます。

100兆円の国の一般会計の1%といっても,その額は?

*国家予算に興味のある方は,特別会計をお調べ下さい。

 

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>