巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

自粛と自由(2)「自粛」が市民権?を得た日

それは,昭和天皇崩御の前後ではなかったでしょうか?

プライバシーを重要視することは,共同社会のささやかな抵抗か?

 TVの番組編成,その後のネット社会でも,著名人のプライバシーが白日の下に晒されることは珍しくありません。何もそんなところまでと,思わず目を背けたくなるような,耳を塞ぎたくなるような内容まで。

 そして,それらが真実かどうかは藪の中にも拘わらず。

 しかしながら,これらが今日のプライバシー観に影響した,より強固にしたとは言えても,基になったとは言えないように思います。

 その昔,「家の恥」を世間様に晒すことは,親類縁者を含め,厳禁でした。

 今日,さすがに親類縁者には当てはまらないかもしれませんが,今でも「家族?の恥」などに変えて,核家族の中でも,「恥」の意識が脈々と流れているような。

 つまり,日本人にとっての「恥」の意識が「プライバシー」という語に置き換わったように思います。

 こんな事件が。近年ありました。

 農水事務次官をご退職なさった父親がお子さん(40歳くらい?)を殺した事件です。動機には,父親の手に負えない,役立たずの……。また,自分が殺されるかもしれないとの報道も。

 いずれにしても,多かれ少なかれ「恥」の意識があったことでしょう。 何より驚いたことは,そのような家族の状況を,ご近所の方がほとんど知らなかったということです。

 視点を変えれば,その父親は公的には順調?でも,私的には不調。子との付き合い方だけでなく,ご近所との付き合い方にも問題が……。それらには「恥」の意識の関与があったように思います。

 「恥」と結びついた「プライバシー」について,その扱いには日本的な観点が必要なのかもしれません。

 

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>