会話とはそれほど難しいものでしょうか?
あいさつなら,可能でしょうか?
コミュニケーション能力という言葉が出現してから,久しい。「能力」として身に付けようとすることが,反って,その能力そのものを阻害することになってしまいそう。
視覚障がいの方が駅のホームから転落して死亡したとのニュースが先日もありました。ホームドアの設置が予定されていた駅であったと。転落事故について調べると,2010年(平成22年)からの統計しかありませんでした。そして,議論はハード面での解決を目指すもののようでした。
白杖を持っていらっしゃる方にお声掛けすることや,視覚障がい者が自ら声を上げることで危険を回避することは,一緒に社会生活を営む上で当然のこと,あいさつのようなものだと私は思います。
以前,新宿西口で,白杖を持った婦人が歩道から車道に突き進んでいくのを,2・3人が止めに入って歩道へ戻した。そこはちょうど私が歩いている目の前だった。どこへ行きたいのですかと聞くと,南口で友人に会うということだった。デパートを通るその通路は学生時代にはよく使ったが最近は通ったことがなかった。急いではいないので,一緒に行きましょうと言って,南口まで行った。
点字ブロックやホームドアの設置,盲導犬で終わるのではなく,悲しい事故が起きないように一緒に安全な社会生活を送りたいものです。
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