巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

一流の人が大体「感じがいい」のは一体なぜ?(2)

 東洋経済オンラインに掲載された元日本航空のCA山本洋子(『どんなストレス、クレーム、理不尽にも負けない 一流のメンタル100の習慣』を刊行)さんのお話のほぼほぼ?コピペです。

 昨今,新型コロナを始め,カッカしやすいご時世に,「一流」でなくても,見習うべきことがふんだんにあっただけでなく,清涼剤にもなりそうな内容でしたのでご紹介致します。

 

<「MYペン」と「MYメモ」の絶大な効果>

 最近は、何かメモを取りたいときは携帯のメモ機能や音声録音で記録を残す人が増えています。自分用の備忘録としてはいいのですが、ビジネスシーンにおいて、相手を目の前にして携帯でメモを取るのは誤解を生むことがあります。

 もちろん相手に、「携帯でメモを取らせてもらっていいですか?」と確認を取る場合はいいのですが、そうでない場合、相手はメモを取っているのか、単にメールをチェックしているのかがわかりません。特に目上の人を前にして携帯を操作していると、不信感を与えてしまっていることも多々あります。

 そんな誤解を与えないためにも、MYペンとMYメモでメモを取ることをおすすめします。

 ペンとメモを持って、人の話を聞くという振る舞いは、相手に「この人は真剣に私の話を聞いてくれている」という信頼感と安心感を与えます。

 例えば、あなたが上司に呼ばれたとき、手ぶらで伺うよりは、ペンとメモを持っていくだけで、真摯な態度が伝わります。逆にあなたが上司で重要なことを伝えたくて部下を呼びつけたとき、手ぶらの部下とペンとメモを持参している部下では、どちらに仕事を任せようと思うでしょうか。

 私がチーフパーサーとしてファーストクラスのお客様と雑談していた時のことです。話の途中、そのお客様は、ご自分のペンとメモを取り出して、「メモしてよいですか?」と言って、私の話をメモしだしたのです。私の拙い話など、あまり参考にもならないとは思うのですが、メモを取りながら聞いてくださる姿勢に、嬉しいと同時に感動を覚えたものです。メモを取るという行為は、「あなたの話を漏らさず聞いています」というメッセージになります。

 特に目上の人や役職が高い人が,目下や役職の下の人の話を,メモを取りながら聞いているとその振る舞いが相手に感動を与え、好感を持たれることによって信頼を得ることができるのです。ビジネスにおいて、MYペンとMYメモは強力な武器になります【ある国ではトップ以外の方は……】。

 「またご連絡します」。ビジネスシーンにおいて、別れ際などに交わされることが多いやり取りですが、実際には、そう言った自分も連絡をしなかったり、相手から連絡が来なかったりすることが多々あります。嘘をついているという認識はないものの、口にしたことが口約束や社交辞令に終わってしまうことは、意外と多いものです。

 人間関係を円滑にするうえで、潤滑油のような役割をしてくれる社交辞令。適切に使えば、相手に不快感を与えず、良好な関係を保つ有効なコミュニケーション術のひとつです。

 私がチーフパーサーを務めていた頃、ファーストクラスでご一緒した一部上場企業の社長から、会社に私宛の手紙が届いたことがあります。フライト中、サービスの話や経営の話、趣味の話までさまざまな話題で会話が弾み、楽しく会話させていただいたお客様です。そのお客様は、成田到着後、「またご一緒しましょう」と言って降機されました。

 ここまでは、よくある話です。また機会があれば、ご一緒したいけれど、次の約束をしたわけではありません。「またご連絡します」「またお会いしましょう」というやり取りは、一般的によく使われるいわゆる社交辞令です。

 機内では、基本的には個人的な連絡先は交換しません。当然、このお客様にも連絡先はお伝えしませんでしたので、飛行機を降りた後に私と連絡を取りようがありません。しかし、この社長は、会社に手紙をくださったのです。

 そこには、機内でお世話になった御礼が綴られ、最後に、「先日のフライトで、またご連絡します。とお約束しましたので、お手紙を差し上げました」と連絡先が書かれていたのです。フライト中の「またお会いしましょう」は、社交辞令で終わることが多いのですが、このお客様は、わざわざ時間を使って手紙を書き、口約束で終わらせなかったのです。

 お手紙をいただいたときは、本当に驚きました。フライト中、その場で連絡先を渡すこともできたはずです。しかし、それをなさらず、後日会社を通して書面で連絡をくださることは、なかなかできることではありません。このお客様には、後日一緒にファーストクラスを担当した部下を連れて、会社にお邪魔し、社長室で美味しいお茶とお菓子をご馳走になりました。【私の場合は,お相手も私も明らかに社交辞令のみ】

 <小さな口約束も、実行する>

 エグゼクティブと言われる人は、できないことを、できるとは言わないものです。それが世間一般では社交辞令と言われるものでも、小さな口約束だとしても、愚直に誠実に実行します。人はそんな振る舞いに感動し、惹きつけられるのです。

 相手に「礼を尽くす」という気持ちは、日常の些細な出来事に表れます。超一流と呼ばれる人たちは、自分の言葉に責任を持ち、最後まで実行する「礼節」の達人なのです。

 

一流でない私も身に付けたい「礼節」

 

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>