巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

お金持ちになれる人は「損してトクをとる」?お金持ちにならなくても必見!(1)

 題の一部・本文は午堂 登紀雄氏によるものですが,「お金持ち」とは無関係な方にも必見と思いました。

 

金持ちになれる人とは、目先の利益を捨てられる人?

 一時的な損や手間があったとしても、あるいは利益を逃したとしても、次につながるかどうか。リピーターを獲得するには、どんな対応が重要かを考えて行動している事例をご紹介します。

 

<何度も行きたくなるレストランとは、どんな店?>

 レストランで何度も行きたくなるのは、どういう店でしょうか。味が良いのは当然ですが、特にそこそこの値段の店であれば、やはり「誰かと一緒に酒食を共にする時間と空間が楽しい店」ということになるはずです。

 味が良い・高級感があるとはいっても、店員の態度が悪いとか、サービスに気が利かないという店に、特別な人を連れて行こうとは思わないでしょう。その積み重ねが結局は、繁盛する店と閉店に追い込まれる店を分かつ原因の一つとも言えます。

 チェーン店は顧客に均質なサービスを提供することがひとつの価値となりますが、独立系店の場合は、差別をしないことがむしろ「気が利かない」「特徴がない」という評価になりかねません。

 たとえば3人で行ったとき、「こちらの料理はわりと量が多いので、3人でしたら1つで十分ですよ。もし足りなければあとで追加していただいてもいいですし」とか、「別々にご注文いただいてシェアするのもお勧めですよ」とアドバイスしてくれたとしたら?

 こう言われれば、顧客の方も「自分たちを大事に扱ってくれている」と気分が良くなり、次にまた誰かを誘いたいなと感じる。

 私の経験ですが、あるイタリアンレストランに行ったときのことです。フルボトルのワインと値段の高いコース料理を注文したあと、私が店を出るときに、フロア長、料理長がそろって店の外まで見送りに来たことがあります。

 これはVIP扱いされて最後まで気分が良い反面、自分にとってもある種のプレッシャーになります。

 つまり、「こんなに良くしてもらったら、次も来ないわけにはいかないな」「わざわざ見送りされて頭まで下げられれば、次に来たときも安いワインを頼むわけにはいかないな」となるのです。かくして私は、その後も何回か、大切な人を招待する場として利用させてもらいました。

 外まで見送っても、わずか数歩、数十秒。この差が富をもたらしてくれることに気づくかどうか。いい意味で顧客を差別するのは、「特別感」を演出し、リピーターを獲得することにつながるのではないでしょうか。

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>