巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

しつこい職務質問,断ってもいい?

 以下は,弁護士ドットコムニュース提供記事(弁護士ドットコムニュース編集部)のほぼほぼコピペです。最後に≪私感≫を付け加えました。

 警察官が任意におこなう職務質問。弁護士ドットコムには「断る方法はないのか?」という質問が複数寄せられています。ある男性は「月に3~4回のペースで職務質問をされている」と相談を寄せました。

【相談】

 繁華街で事業をしています。職業柄,仕事が深夜に及ぶこともあり,深夜に繁華街付近にいることがよくあります。この7年間くらいで,100回以上職務質問されています。

 最初はいちいち答えていたのですが,さすがにこの回数になるとかなりしんどいです。何か断るいい方法はないでしょうか。最近はあまりに横柄な態度をとる警察官に対しては,交番で職質を受けると答え,交番で抗議していますが全く効果ありません。職質中に証拠として携帯で動画を撮るのは違法なのでしょうか。

  • 質問に素直に答えた方が早く終わる

 今回の相談は,法律の教科書にかいてある「職務質問」の内容と,現実に世の中で行われている「職務質問」の違いが問題になるケースです。

 法律的に言えば,「職務質問」はあくまでも任意捜査の一環としてなされるものにすぎません。したがって,対象者は法的に拒否できるのが筋です。そうでなければ,法律上の根拠なしに,事実上一般市民の身体を拘束することが認められることになるからです。 しかし,現実の職務質問を断り,そのままその場から離れることは事実上不可能です。警察官はしつこく「職務質問」を繰り返しますし,その場を離れようとしたなら,身体を張ってでもそれを防いできます。

 そんな中,無理やり現場を離れようとして,警察官に触れたりしたら,今度は「公務執行妨害」ということで,逮捕までされかねません。そんなリスクを冒すくらいなら,身分証明書を出すとともに,警官の質問に素直に答えた方が,よほど早く終わります。

 そういう意味では,警察官の職務質問を断るためのノウハウを考えるよりも,職務質問が来たときに,少しでも早く終わらせることができるように,あらかじめ回答方法や身分証明書を用意しておいた方が,よほど実戦的な解決方法であることは間違いありません。

  • 動画撮影が違法になることは考えられない

 ただ,中にはかなり態度の悪い警官がいることも事実です。どう考えても不当と言えるような「職務質問」を平気で行うような人もいます。それに対抗するためには,録画や録音などで証拠化して,問題点を明確にすることは十分にあり得ます。

 これらを隠れて撮ったとしても,証拠としての価値が問題になることはあっても,その行為自体が違法であるとして,処罰や損害賠償の対象になることは考えられません。その意味では,自分を守るために,必要に応じての録音録画の準備をしておくことは,考えられることです。

 

【取材協力弁護士】

大山 滋郎(おおやま・じろう)弁護士 刑事弁護と企業法務が得意分野。メーカーの法務部門に長く勤め,勤務のかたわらニューヨーク州弁護士資格を取得し,日本の司法試験にも合格した。会社の法律問題を扱う一方,多数の刑事事件を手がける。

事務所名:弁護士法人横浜パートナー法律事務所 事務所URL:http://www.ypartner.com/

≪以前,近所で殺人・死体遺棄事件が発生したときに,何度か職質を受けました。その時の警察官はいずれも対応等に問題はなかったように記憶しています。市民として協力できる範囲で協力しました。たいへんなそして重要な仕事なんでしょうが,私がなりたい・してみたい仕事ではありません≫

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>