巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

お金持ちになれる人は「損してトクをとる」?お金持ちにならなくても必見!(2)

 題の一部・本文は午堂 登紀雄(マネーガイド)氏によるものですが,「お金持ち」とは無関係な方にも必見と思いました。

 

<あるファストフードチェーンの「神対応」>

 また、以前、あるファストフードチェーンで、感動した対応がありました。テイクアウトで買って帰ったら、ポテトが入っていなかったので、買った店に電話をしました。すると電話の向こうからは、「本当ですか?」なんて疑うことなく、すかさず「申し訳ございませんでした」。そして「レシートがない」と言っても、「大丈夫です」と。

 その後、わざわざ自宅まで届けてくれたのです(もちろん、ウチがその店から歩いて5、6分だったから、という理由もあるとは思いますが)。さらにすごいのは、届けてくれたとき、次回から使える無料券をくれたという点です。

 こうなれば、入れ忘れに対して怒ったり不満に感じたりするどころか、「そこまでしてもらうとかえって申し訳ない」という気持ちになります。そして、次は必ずその無料券を持ってその店に行くし、同じファストフードを買うなら、その店に行こう、となります。

 その店にとっては、1枚の無料券で、私というリピーターを一人確保できたことになり、長期的にはもっと大きなメリットになるといえるでしょう。

 ここで学ぶべきは、店の売上を上げるには、どんな対応が重要かを考えて行動している、という点です。一時的な損や手間があったとしても、あるいは利益を逃したとしても、次につながるかどうか。

 

<一時的に稼ぐか、最終的に利益をとるか>

 たとえば、あるリフォーム業者。

 「あ~、ここも傷んじゃってますね。交換しないとダメですよ」

 顧客が詳しくないのをいいことに、修理しなくてよいところまであげてぼったくろうとする。一時的には稼げるかもしれませんが、客も遅かれ早かれ、「ここの修理は要らなかったんじゃないか」と気づくでしょう。

 最近ではネットに書き込まれ、あっという間に悪いウワサが拡散します。これでは、稼げないどころか、ろくろく商売を続けられなくなるリスクがあります。

 反対に、こんな業者もいます。

 「ここも古くなっていますが、まだ直さなくて大丈夫ですね。もし不具合が出ましたら、ご連絡ください」

 修理の必要がなければ、見積もりだけであっさりと帰る。その際に、名刺に携帯電話番号を書き込んで置いていき、1週間後と1カ月後に、「あれから何か、不具合はありませんか」とご機嫌伺いの電話を入れる。

 リフォーム屋なのに「修理は必要ない」と言われたら、「本当に顧客のためを思ってくれている」という良心を感じるでしょう。

 顧客には「いい業者さんね」と映り、次にまたリフォームをお願いするときには、その業者にしようと思うでしょう。そして周囲の人に「あの業者は親切でいい」と、ただで触れ回ってくれるかもしれません。

 わざわざ出向いて、見積もりだけして収入にならないのは動き損です。でも最終的には利益を取れる、という発想ができるかどうか。リピーターを獲得できる稼げる人とは、目先の利益や手間を捨てても、「何が重要か」にフォーカスするようです。

 

私見

 事例を読みながら,その店はどこか?教えて欲しいと思う方もいらっしゃるでしょう。また,そうしないとお金持ちになれないのだと思った方も……。

 私は,これまでそのような仕事をしてきただろうか?これから,そのような仕事をするには……。

 お金持ちになれるか否かより,仕事とはどのようなものかという問題を,改めて考えさせられました。

 教員だった頃,ある時期に教員という職業は,サービス業であるという結論に至りました。そこにこそ専門職的意義があると考えました。しかしながら,当時の同僚からはあまり賛同を得ることができませんでした。今なら,賛同なさる方が多数?かもしれません。

 そこで,私は顧客満足度(CS)に関する本を読み漁りました。そして,出会ったのがホテルオークラで活躍なさった橋本保雄氏の著書でした。当時の私には「バイブル」でした。示唆に富み,教員としての仕事にも一層魅力を覚えました。同時に仕事の限界も感じざるを得ませんでした。

 現在の仕事は,その性質上,リピーター様はいらっしゃらないのが通常です。しかしながら,数は少ないのですが,再度,別件等でお声を掛けて下さる方がいらっしゃるのは,そのおかげと自負しております。また,非常勤講師等のお話も稀にあります。

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>