巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

リアル店舗が「ネットに勝つため」の5つの手段!

 弓削徹氏の題・文(新刊『即買いされる技術 キャッチコピーはウリが9割』より一部抜粋・再構成)をほんの少し加除訂正・ほぼほぼコピペに≪私見≫を付加したものです。

どうすればリアル店舗はネットに勝てるのか?

 ネットの勢いに押されがちなリアル店舗。しかし方法さえ間違えなければ,ネット店舗以上の売上や知名度を得ることだって可能です。リアル店舗がネットに勝つための5つの方法をお届けします。

 読者の中にはネットビジネスをされている人のほうが多いかもしれませんが,本項では窮地に立たされているリアル店舗がネットショップに勝つためには,どんなウリの発信方法があるかについて書きます。

 近年,商店街などに代表されるリアル店舗はネットショップに押され,苦境に立たされていると言われています。お客様が来店しても,ショールーム代わりに使われてしまうという悔しいことも。

≪そんなことをしてしまったお客様を非難するものではありません≫

 しかし,リアル店舗にはリアルならではのウリをつくることもできるはずです。たとえば,どんどん閉店が進んでいる街の書店。ネット書店のほうには便利なレコメンドの機能があり,また絶版本も買えるなど,リアル書店には分がなさそうです。ところが一方で,ユニークな取り組みで話題となっている書店も生まれています。

 

「入場料」を取る書店・文喫

 東京・六本木にある「文喫」は,入場料を取る書店です。3万点の書籍を陳列し,お茶やコーヒーはおかわり自由。ここへ,1500円(税別)の料金を払って入店します。もちろん,本を買うのは別料金。このスタイルがウケて,休日には入店待ちが出るほどです(土日祝日は1800円なのですが)。

 その他にも,人と人が出会えるイベントを開催し,本を買うだけではない立体的な価値を見出している書店があります。イベントとは,たとえば著者によるセミナー開催やサイン会,読み聞かせ会などです。選書サービスをウリにして,何か月待ちにもなっている北海道の書店もあります。出版パーティを書店で開き,著者や編集者たちが集うことも,もはや当たり前になりました。そもそも,書店とは文化の交流する拠点。こうした場所が廃れてはいけないのです。

 それに,ダイレクトに店舗の人と会えることは,大きな価値であると言えます。空間自体の価値を高めて活用しなければ,書店に限らずリアル店舗は勝つことができないでしょう。そうした価値は,次の3つの要素に立脚しています。

接客力(商品知識,野菜ソムリエ,シューフィッター,サービス強化など)

商品力(PB,生鮮品強化,地域ならではの品ぞろえ,顧客の声に対応など)

体験力(雑貨・調理器具を試せる料理教室,専門家が指導するヨガ教室など)

 こうした魅力から発想していけば,ネットショップに勝つ仕組みをつくることは,それほどむずかしくないでしょう。ただ商品を並べて売るだけでは,価格にアドバンテージを持つネットショップが有利です。

 売るだけではなく,手づくり・DIY教室,ペットの飼い方相談会,枕やシューズ,インソールなどのオーダーメイド受け付け,ビュッフェスタイルのレストランなら,その場で魚をさばく,寿司を握る,惣菜を揚げるなど,いくらでも思いつきそうです。

 酒店が珍しい地酒の利き酒会を催したり,食器店が包丁とぎ師を呼んで実演したり,食材店が料理教室を開くなど,モノではなくコト化する試みは多く見られます。

≪言い古された言葉ですが,「付加価値」をつけることでしょう。原点に返るとも言うことができそうです。対面でしか,対面だからこそできるコトを見つけましょう。逆に言えば,価格のみにアドバンテージを有するネット店舗に勝負を仕掛けましょう。

続編では,より具体的に仕掛けをお届けできそうです≫

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>