巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

「みんな~」「絶対~」と言う人が損する理由,ミスや失敗を指摘する際は「事実の指摘」を

 以下は,東洋経済オンライン提供記事のほぼほぼコピペです。最後に≪私感≫を付け加えました。

 「価値観の違うメンバーをチームとしてどうまとめるか」そんな悩みを抱えるリーダーにおすすめなのが「アドラー心理学」の考え方・メソッドです。

 価値観の多様化と上下関係のフラット化が進んでいます。これに伴い,現場のリーダーには,「価値観の違うメンバーをチームとしてどうまとめるか」,「それぞれの価値観を尊重しつつ,どうチームとして成果を出すか」など,新たな悩みが生まれています。このような悩みを抱えるリーダーにおすすめなのが「アドラー心理学」の考え方・メソッドです。

 『みんな違う。それでも,チームで仕事を進めるために大切なこと。』より一部抜粋し再構成のうえ,してないようで意外としてしまう「極端なものの見方・とらえ方」について解説します。

「絶対」「必ず」などの決めつけをしない

 してないようで意外としてしまう「極端なものの見方・とらえ方」についてお話ししていきましょう。

 まずは,「決めつけ」があります。

 「絶対」「〜に違いない」「必ず」といった断定する言葉で表現することはありませんか。こうした「決めつける言葉」が出たときは要注意です。この「決めつけ」を避けることも大事です。

 例えば,部下の仕事ぶりを「絶対,手を抜いているに違いない」と決めつけるときなどもこれにあたるでしょう。

 たしかに,仕上がってきたプレゼン資料は,不完全なものです。でも,その事実だけを見て「絶対,手を抜いているに違いない」というのは,やはり決めつけです。「手を抜いたのかもしれない」は可能性の1つとしてありますが,「体調が悪いのかもしれない」のです。あるいは,「子どもと奥さんが2人とも風邪で寝込んでいて,看病や家事のことで忙しい」のかもしれないのです。

 それなのに「絶対」「〜違いない」という言葉を使って決めつけてしまうのは,短絡的で,状況把握に欠けるといえるでしょう。

 「◯◯さんは,大事なときにかぎって必ず休む」なども決めつけです。もちろん10回のうち10回とも大事なときに休んでいたら,「いつも」「必ず」は的確です。しかし,10回中3〜4回であれば,「30%」や「10回に3回」とそのまま表現するのが適切です。

 もし,「絶対」「〜違いない」「必ず」などの言葉が自分の中から出てきたら,次のように自分に問いかけ,考えてみるようにしてください。

「本当に,〝絶対〞のことか?」

「〝違いない〞と決めつける前に,ほかに可能性はないだろうか」

「〝必ず〞と思う根拠は何?」

なるべく,決めつける姿勢は避けたいものです。部下にミスや失敗を指摘するときなどは,とくにこれらの言葉は避けるようにしましょう。

 ミスや失敗を指摘する際は,「事実の指摘」をすればいいのです。

「最近,書類の提出が10回に5〜6回は遅れますね」

 部下とコミュニケーションをとるときに大切なことは,極端な言い方を避け,事実を淡々と述べることです。

「みんな」「全部」などと大げさに言わない

 時々,「みんな,わかってない」と言う人がいます。私は「みんな」という言葉が出ると,「あ,誇張の表現をする人だな」と思います。そして,「みんなとは何人でしょうか」と質問したりします。こうした「みんな」のような,事実を大げさに表現してしまうことを「誇張」と言います。

 例えば,「部下がみんな言うこときかないんです」と言う人がいます。しかしよくよく話を聞いていくと,部下が5人いたとしたら,5人が5人とも,同じように言うことをきかない,ということはないのです。

 たしかにAさんは,反抗的で言うことをきかない。けれども Bさんは時々反論することはあっても概ね仕事をしてくれる。Cさん,Dさんに至っては,人の顔色を見て動いてしまう傾向はあるが,穏やかな性格です。Eさんは,反抗的というより,言われたことだけを淡々とやるタイプなのです。

 このように,よくよく見ると,それぞれ違うものです。「みんな」という言葉でまとめてしまっては現実を見誤ります。

 こうしたものの見方をしてしまうのは,「Aさんが反抗的で,Eさんは自主的に仕事をしない」のような出来事が続いてイヤになってしまったときなどです。

 悩んでいたり,落ち込んでいるときに,「みんな」という誇張の言葉が出てきてしまいがちです。ほかにも「全部」「いつも」などの「大げさに表現している言葉」があったら,気をつけるようにしましょう。

 「過度の一般化」も気をつけたいことの1つです。

 たとえば,新人が最初の営業先の企業ですごく冷たい応対をされたとします。するとその新人が,

「私は,いつもいつもまわりの人に冷たくされるんです」

「私は,絶対に営業に向いていません」

と悩んでいたとしたら,あなたはどう思いますか。

「たった1回,厳しい営業先にあたったくらいで何を言ってるんだ」

「1回の経験で,未来の可能性をつぶしてしまうなんて,もったいない」

などと思いませんか。

 1つの例だけをとって,「◯◯すると,いつも○◯になる」と,すべてのことに当てはめてはいけません。こうした「過度の一般化」は避けたいものです。1つや2つの事例をもとに,「私はいつも◯◯になる」と悲観するのでは,いろんなことに挑戦できません。

 たしかに,100回中100回続いたら,そこは考えてやり方を変えたほうがいいといえます。しかし,1,2回続いただけで「私はいつも◯◯になる」「いつもこうだ」と言うのは,過度の一般化に当たります。

 以前,有名な方を名指しして,「私は,あの人と友達なんだ」と言ってきた人がいました。私はびっくりして「え? それはすごいですね。今でも,よく会うのですか?」とお尋ねしたら,「大学が同じで,大学のときに1回だけ遊んだよ」と返されてもっと驚いたことがあります。これもある意味,「過度な一般化」といえます。「1回遊んだら友達」というのも,極端です。

「べき」「ねばならない」を手放す

 リーダーにかぎらず,どんな人であっても,人間関係が苦しくなりがちな人には特徴があります。それは「べき」や「ねばならない」という思考回路が強い人です。

「時間にはゆとりをもって行動すべき」

「与えられた目標は絶対クリアせねばならない」

「仕事が終わっていないのに定時で帰るべきじゃない」

 こうした「べき」「ねばならない」が強い人は,自分で自分をルールで縛ってしまいます。そして,やりすぎて苦しくなってしまうのです。これを相手に押しつけるようになると,今度は人間関係がギクシャクしだします。ルールばかりで相手も苦しくなるのです。

 「メールにはすぐ返信すべき」という価値観を部下に押しつけたり,「自分が指示した仕事が終わらないうちに帰るなんて」と部下に対してイライラしてしまったりします。こうした「べき」「ねばならない」は,個人の価値観そのものです。価値観が多様化した今の職場で,それを強くもってしまったら,人と衝突する原因になりますし,自分もまたつらくなるものです。

 リーダーになったら「べき」「ねばならない」をなるべく手放すようにしましょう。部下と不必要な衝突を避けるためにも,自分の心を守るためにも大切なことです。お互いが少しずつ折り合いをつけ,できることを探すこと。そうしたことが建設的な行動,賢明な選択といえるのです。

 「『べき』と思っていたけれど,少しくらいいいか」の気持ちが,自分の気持ちを軽くし,人間関係を好転させることもよくあることです。

≪意識は言葉にれることを再確認しました。大いに「反省」。「反省」だけなら……≫

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>