手術が終わったのであろう,ベッドの上の私は移動していて,エレベータに乗った。気がついたら病室の入口で,そこから入って……。
妻の声で目が覚めた。これが入っていたってと,今は見ることがないフィルムを入れるケースに入った「胆石」を見せてくれた,「珍しい」色と形と付け加えながら。
初めて見る私には,何が珍しいのかわからなかったが,それを確かめることができなかった。
そして,靴はここに,これはここ……,ウンと言ったような。
気がつくと,看護師が何かをしている,そんなことが何度かあったような。
持ってきたよ,という妻の声で目が覚めた。入院に必要な物品を我が家から持ってきたようだ。
少しは居れるけど,コロナだから原則面会できない,病室に入れるのは入退院時だけということだった。
私の胆石が「珍しい」ことについて,尋ねた。執刀医から聞いたことをまとめると,次のとおり。
まず形がしっかりしていること,また形があっても色が褐色っぽくない。石を取り出したとき,スタッフから歓声が起こった。それを聞いた何人かの医師が,現物が見たいといってやって来たほど。
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