ワクチン接種は誰のため?何のため?
5月中旬から6月中旬くらいは,オリ・パラの中止論(延期も)が少々マスコミに採り上げられていましたが,ワクチン接種率が加速する状況,大規模接種や職域接種が可能・実施との報道が盛んになると同時に風前のともし火に……,そして,オリ・パラ開催論に。
ところが,6月末頃よりワクチン不足が明らかになり始めました。その原因は,そもそも不足する状況にあったからなのか,オリ・パラ選手・大会関係者・ボランティアに接種することになったからなのか,その他にもあったからなのか,不明です。もしかするといずれ明らかになるのかもしれませんが……。
いずれにしても,65歳以上のワクチン接種が7月中に終わることはないでしょう。そうだとすれば,それ以下の方々のワクチン接種が先延ばしになることは必定。
その間隙を縫って,大都市部(大阪,首都圏)で年齢不問のワクチン接種が認められました。それって今なのでしょうか?
以前,医療従事者の後に接種するのが,65歳以上の高齢者か,ウイルスを拡散する若者がいいのかという議論では,結果として後者が良かったと結論を述べました。しかしながら,その反省を今現在に生かそうとすることには,反対します。その主な理由は,次のとおりです。
1 ワクチン不足の状況では,65歳以上の2回目接種が残されています。個別・集団接種では,まだ1回目さえ終わっていない方がいるからです。
2 首都圏・大阪の大都市でワクチン接種を行わなければならない理由の説明がないからです。なお,感染確認者数が急増していることを理由にすると,最初の接種順と矛盾し,「場当たり的」という誹りを免れません。
等々。
これらのことから,ワクチン接種そのものの目的が国民の「安全・安心」ではなく,オリ・パラ開催によってごく一部の経済的利益を還元することにあるという結論に達せざるを得ません。それは,各都道府県を回った聖火リレーに如実に表れています。報酬を払うためのアリバイ作りにほかなりません。ワクチン接種のネット予約もある企業の独占です。
経済活動といっても,国全体のそれなど当初から念頭になく,政府高官と結びついたごく一部のための経済効果に過ぎないようです。
*お詫び
今回のブログの内容には,筆者自身も不明確な部分があって,掲載には躊躇しましたが,いずれそれらに精通している方がその疑念を晴らしてくれるものと期待し,敢えて掲載しました。
お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>