巷(ちまた)の学校blog

学校等では教わらなかったことを学び,賢い市民生活(家庭,仕事など)を営むためのブログです。ビジネスにも役立つかも。時には,就職や小論文にも言及。

言葉はどこからやってきて,どこへ行くのか?(4)

「収束」か?「終息」か?

 どこかの首相が誤用しているとの指摘があります。私も同感ですが,その指摘の中で,「収束」は,混乱していた事態や事件がおさまりをみせることを意味するとありました。


 そこで,私はある言葉を思い出しました。それは,東京五輪パラリンピック誘致のプレゼン?で原発事故が起きたフクシマダイイチの状態を,当時「完全にコントロールされている」とおっしゃった方が……が。あれから数年?

 この場合,「コントロール」を「収束」に置き換えることができそうです。
 しかしながら,「コントロール」の実態は……,今コロナによる混乱もインフルエンザ程度になれば,「収束」「コントロール」と言えるのでしょうか?仕事,店を失った方,生活が崩壊した方のほとんどは,以前の生活に戻ることができません。

 フクシマの罹災者も同様です。

 仮に「終息」できたとしても,コロナもフクシマと同様なのです。
 復興という言葉はあっても構いませんが,それが叶うのはごく一部の方だけ……,再生も同様。失った人やモノを取り戻すことができないのが人の世です。

 たとえ「新生」するとしても,連続性や関係性を欠いた人の世にどれほどの意味があるのか,という非難も聞こえてきそうです。

お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>