PCR検査は感染確認の主流です。ある方から「PCR検査って知ってるよね」「その発明者(ノーベル化学賞受賞者?)はコロナに使わないで,と発言しているのですよ。」と言われ,無知な私は,「それはその精度に問題があるから?」と返答してしまいしました。
その方は,いろいろ勉強?なさっているようでした。
しかしながら,発明者や発見者の意図を超えて用いられ,応用・発展,さらに進化を遂げることは,近代 ・現代の科学?のようです。
ノーベルのダイナマイト,キューリー夫人の放射性元素や新元素ラジウム,下村脩のクラゲの緑色蛍光タンパク質,先日お亡くなりになった根岸栄一さんのクロスカップリング反応は,発見・発明した本人の意図とは全く無関係に応用され,画期的な発明や新たな発見への道を歩むことになります。また,文学作品のテーマ(主題)?が読み手や時代により,作家の意図とは異なる現象も稀ではないようです。
したがって,新型コロナウイルス感染確認に現在必要とされているPCR検査を全否定,ワクチンを全否定(もちろん疑問や問題がないわけではありませんが)を選択している方の一部には,今徐々に広がりをみせている「陰謀論」やそれに毒されたあるいはそれに逃げ込まざるを得ない方の息遣いも感じられます。
「勉強」とは,知ることではなく,社会に還元できるあるいは還元できそうな知恵であってほしい,そして,社会に還元とは,社会の一員として個人の言動を促すこと,と願わずにはいられません。
お読み頂き,有り難うございました<(_ _)>